バイク遍歴 その4(KDX125)

さて、400の宿命「車検」です。GPZ400Rを2シーズン乗って、翌年は車検だとなりました。たぶん、具体的に見積もりを出してもらっていたら考えも違っていたかもしれませんが、当時は車検には莫大な費用がかかるイメージを持っていまして、どうしようかと思っていました。そんな時、バイク屋さんが「GPZ400R売らないかい?」と声をかけられたのです。バイクブームもあり中古車の球数が不足していたのでしょうか、「高く買い取るよ」とささやいてくるのです。「ぼんじん」のマスターに相談すると「125ccが車検もないし、任意保険も安くなるから。使える馬力だって125ccで充分。たぶん差額でお金も戻って来るから自転車かいなよ」と。
 GPZ400Rを下取りに出しまして、Kawasakiのオフロード「KDX125」を購入しました。維持費の安さも相まって、7~8年くらいは所有していたかと思います。でも、どこへツーリングに行ったというわけでもなく、ちょっとした足として使っていました。自分には合わなかったのでしょうか、持ってはいたけれど思い出のあまり残っていないバイクでした。また、その頃は就職してから始めた趣味であるカヌーに夢中だったからなおさらかもしれません。
 KDX125に乗っていた頃だと思うのですが、やっぱり400ccに乗りたいと思っていたのです。レーサーレプリカブームも終盤にさしかかり、Kawasakiのゼファーが発売されたくらいだったかなと思います。欲しいバイクがあったのです、それはKawasakiのXANTHUSです。オートランドの狸小路支店に赤いXANTHUSが展示してあって何度も観に行きました。この思いはけっこう強くて、その後中古のZANTHUSを捜して室蘭市のバイク屋まで見に行ったりしましたし、あるバイクを購入するきっかけにもなったのですがそれはもう少し後の話です。

バイク遍歴 その3(初めてのツーリング)

 GPZ400Rではツーリングにも行きました。初日は、札幌から南下して襟裳岬を経由して帯広まで。当時の日勝峠を越える自信が無かったからと、一度くらいは襟裳岬を観てきても良いかと思ったのですが、歌にもある通り何も無いところでした。えらい遠回りだったと、へろへろになって帯広に着きました。宿は帯広YH(ユースホステル)です。 もう、ミーティングとかの縛りもゆるくなってましたが、9時過ぎくらいからだったか大合唱(海のトリトン)が聞こえてました。早寝をしたかった自分にとってはちょっとうるさかったです。二日目は豊頃のハルニレの木を見てからオンネトーへ、阿寒湖で昼食を取って摩周YHへ。ハルニレの木の下でテント張ってキャンプしている人がいて、写真のじゃまだなぁと感じたことを覚えています。

ハルニレの木


 摩周YHでは食事が良かったことと、宿で知り合った人に、夜摩周湖まで連れて行ってもらって見た、今にも降ってきそうな満天の星空と天の川に感動しました。3日目は親戚の家のある浜頓別町へ。途中は雨にあったり、対向車がせっかく教えてくれたパッシングに気づかず枝幸町でねずみ取りに引っかかったりと気持ちはダウン…。4日目はこれまた幼少期にかわいがってもらっていた遠縁の家のある芦別市まで。途中、神居古潭あたりで雨の中、対向車に頭から水をはねかけられ、何度か視界が無くなり怖い思いもしました。当時はナビなんて無い時代ですから道路地図を頼りに行ったのですが、よく、それまで一度も行ったことがない家を訪ねていけたものだと今考えると不思議な気もします。

オンネトー

摩周湖

硫黄山